学習障害 治療

幼児期の学習障害

学習障害と言うのは、行動や発達の遅れが目立つようになる、3歳程度の頃に発見されることが多くなってきます。幼児期のころは、他の子供と遊ばせる機会が増加し、客観的な視点に置かれることが多くなってくるので、学習障害に気づきやすくなります。

 

幼児期の学習障害の症状としては、物事に集中することができずに、落ち着きがなくなって、人の話を聞くことができず、集中していない、母親がいない状態になるとパニックになるなどの感情に関する症状が現れたり、同じものばかりで遊ぶことが多くなったり、手先が不器用などの行動面での症状が現れたりします。

 

言語面においては言葉の発達が遅くなったり、理解できる単語の数があまり増えない、話を聞き返してくるなどといった症状がみられるようになります。また、順調に発達していたのに、3歳ごろになると言葉の発達が遅くなって、会話が上手くできないようになり、身振り手振りで自分の意思を伝えようとする場合なども挙げられます。

 

他にも、学習障害として挙げられるものに上手く歩くことができなかったり、よく転んだり、同じ場所にじっとしていられないなどの症状もあります。保育園や幼稚園に通い出すことによって、先生方により学習障害を指摘される場合も多くあります。

 

学習障害を持つ子供は、集団生活に馴染むことがなかなかできず、自分勝手に行動してしまうことが多くなります。学習障害を他人から指摘されることで気を悪くする親もいますが、客観的な視点と言うのはとても大切です。

 

幼児期には、学習障害でなくてもこのような症状が出ることがあるので、安易に学習障害であると判断しないようにしましょう。幼児期の学習障害の判断と言うのは難しいため、専門医に診断してもらい、正しい判断を仰ぐようにしましょう

 

自治体の3歳健診などでは、身体の成長以外にも発達障害の早期発見のための内容も整っています。地域により、各専門の相談機関も設けられているところもあります。子供は親の心を敏感に読み取るので、不安に思うことなく一緒に少しずつ成長していけるように、配慮をしてあげるようにしましょう。