学習障害 治療

小中学生の学習障害

小中学生にもなると、子供が生活する場所が家庭から学校へと変化していきます。それ以前にも保育園や幼稚園でも友達や先生との関わりが多少ありましたが、学校に行くことで人間関係は今まで以上に広がっていき、校舎そのものも大きくなります。

 

また、今までとは違い学校では時間割などの決まりごとが数多くあります。必ずやらなければいけないことがたくさん出てきます。そのような環境のなかで学習障害の子供は授業中に集中してイスに座っていることができないことが多かったり、着替えや給食を食べるのが遅かったり、整理整頓ができなかったり、先生の指示に従うことができないなどの問題が見られるようになります。

 

これら以外にも、悪ふざけばかりしたり、友達に暴力を振るうようなトラブルを起こす子供も少なくありません。学習面においては、日時や時間をなかなか理解することができなかったり、文章をスムーズに読めないケースや計算ができないなど様々な問題が見受けられます。

 

小中学校では決まりごとが数多くあることで、他の生徒との比較によって学習障害が目立ちやすくなってきます。このため子供の生育環境を整えていくためには、家族や周りの人たちの理解が必要不可欠となります

 

つまり、親だけでなく子供を取り巻く周囲の人たちが学習障害のことを理解してあげることが大切となりますす。親は、学習障害の改善の訓練を主にするのではなく、子供との心の繋がりを重点に考えるようにした方がよいでしょう。

 

小中学生の学習障害と言うのは家族の協力だけでなく、専門医を始め、学校の先生とも連携を取るようにして子供に働きかけていくことが大切となってきます。多動であったり、情緒不安定の場合では、児童精神科医によって薬物療法を行うケースもあります。