学習障害 治療

LDとADHDとの違い

学習障害の中でも間違えられやすいものにLDとADHDの二つがありますが、ここでは簡単にLDとADHDの違いについて説明してみたいと思います。まず、LDとは、日本語で「学習障害」の事を言いますが、このLDと間違えられやすいものに、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)、日本語で「注意欠陥多動性障害」というものがあります。LDとADHDとの違いには、一体どんなものがあるのかというと、LDというのは、学習上の問題を抱えている障害のことを言います。具体的には説明すると

・読む事や書く事が苦手であったり、遅かったりする。
・集中して授業を受ける事が出来ない。
スペルミスや計算ミスなど、不注意なミスが多い。
等といったことが挙げられます。

 

色々とあるLDの中でも、言語や計算の分野に目立って不具合が見られるようであれば、「ディスレクシア」に分類される場合もあります

 

次に、ADHDについてですが、こちらは行動上の問題を抱えている障害のことを言います。具体的には説明すると

 

・物事に集中する事が出来ない。
・落ち着きが無く、授業中に歩き回る。
・突発的な行動や乱暴な態度を取る事がある。
等といった例が挙げられます。

 

アメリカでは、単に落ち着かないで、集中出来ない状態だけの場合ではADD、他人に対して、攻撃的な態度や破壊的行為を与えるものをADHDと分類している場合もあります。

 

つまり、LDは認知や学習面において、ADHDは行動面においての問題になります。ただ、ADHDは時にLDを併発している場合もあります。その確率は30%から50%以上とも言われています。

 

その事もあって、LDとADHDのはっきりとした違いを判断する事は、現在においてはとても難しい事と言えるでしょう。